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はな・のど・睡眠呼吸クリニック石神井

SAS外来

SAS外来

いびき・睡眠時無呼吸症候群 【SAS(サス)外来】

夜間、いびきをかいて寝ている人の中には、呼吸が断続的だったり、無呼吸になって苦しくて起きてしまう、家族が心配して起こす、夜間起きる回数が多い(実は頻尿のためでなかった)、結果、夜に熟睡していないので日中に眠気や倦怠感を自覚する、ひどいと仕事上のミスや居眠り運転をしてしまう、朝方に血圧が上がっていたり頭痛があるなど、心あたりのある人は睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome::SAS)が疑われます。寝ている間に血液に酸素が充分に入っていないために、高血圧や脳卒中、心筋梗塞や狭心症、不整脈、糖尿病、高脂血症、痛風などの重大な合併症を引き起こす原因になります。(健常者の2~8倍の罹患率)

<定義>
睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸回数(AHI)が5回以上はSAS(広義)
15回以上は中等症、30回以上は重症
<原因>
多くの場合は気道が脂肪の厚みで狭い肥満体の人や、首が短く太い人、顎が小さい人、痩せていても舌や喉の筋肉が緩みやすく舌根沈下が起きやすい人(飲酒後も同じ原理)は気道が狭くなります。
<検査>
①問診、鼻・のどに狭くなる病気が隠れていないか内視鏡、アレルギー検査、CTなどで診断
睡眠簡易検査(アプノモニター)を貸し出し、自宅で一泊検査(気流センサーで上記AHI、また血中酸素飽和度、いびき回数、脈拍などを測定)

いびき・睡眠時無呼吸症候群


③AHIが20~40未満であれば入院施設でPSG(ポリソムノグラフィー)精密検査

また、SASの疑いがあるか自分で評価できる「ESS (Epworth Sleepness Scale)」があります。
受診する前にぜひ点数をつけてください。合計11点以上でSASが強く疑われます。
(決して眠くならない➡0点、まれに眠くなる➡1点、時々眠くなる➡2点、眠くなることが多い➡3点)
① 座って読書をしているとき
② テレビを見ているとき
③ 人がたくさんいる場所で座って何もしていないとき(会議中や映画を見ているとき等)
④ 車に乗せてもらっているとき(1時間くらい)
⑤ 午後、横になって休憩しているとき
⑥ 座って誰かと会話中
⑦ 昼食後、静かに座っているとき
⑧ 車中、渋滞や信号待ちで止まっているとき 
➡以上の合計が11点以上はSASが強く疑われます。
(ただし11点以下でもSASが否定されるわけではありません)

<治療>
軽 症:飲酒制限やダイエット、マウスピース歯科装具で閉塞を軽減、鼻炎治療
中等症:扁桃摘出や咽頭形成術など外科的手術を総合病院へ紹介
重 症:CPAP(持続陽圧呼吸療法)装着

CPAP(シーパップ)療法(保険診療)

Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法

<原理>
CPAP本体からエアチューブ、鼻マスクを介して、あらかじめ設定した陽圧を気道に送り、気道を保つことにより気道閉塞を防ぐ。
<効果>
無呼吸・低呼吸・いびきの消失(中等症~重症SASの第1選択)低酸素状態の改善、睡眠の質の向上、日中の眠気の解消、高血圧や心疾患、脳卒中、糖尿病など合併症の予防・改善、生活予後の改善
<通院>
機械はレンタルでサポートコールセンターあり、月に一度外来通院が必要です。
日々の使用状況を毎月パソコンでデーター解析し、患者さんにご報告します。

CPAP(シーパップ)療法>(保険診療)



他院CPAP継続中で当院近郊の方は当院で転院管理が可能ですのでお気軽にご相談下さい。